税理士の経営・財産・相続トピックスVol.046「雑収入は雑?」
企業では本業の儲けを表す言葉として営業利益を使います。医療においては医業利益という言葉を使います。医業利益に、医業外の収益と医業外の費用を加算減算して、経常利益となります。この医業外収益の代表的なものが受取利息と雑収入です。そして医業外費用の代表的なものが支払利息です。
今の時代は、利息は受け取る利息も支払う利息も無いと同じくらいですね。そして意外に大きいのが雑収入です。医業利益がマイナスでも、雑収入で経常利益がプラスになることがあります。病院では数億になります。数億となると「雑収入」という呼び方にしておくには申し訳ないくらい、重要になります。
おむつ等消耗品販売、自販機手数料、歯科金属販売、テレビカード、治験収益 等々、診療所でも百万、千万のケースもあります。「雑」という科目に入ってはいますが、月に数万、数十万となると、集まると大きな収入になります。見直していただくと、意外に収入アップになることもあります。このようなものが新たに収入になったり、増えたりすると、資金繰りには嬉しいものです。
「雑」という言葉がつくものには、意外に見直すと新たな発見があるかもしれません。「雑収入」、「雑費」、「雑給」、「雑学、雑談、雑草」・・・雑は何か面白そうです。
(2017年7月1日 税理士法人日本経営 代表社員税理士 丹羽修二)
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